大豆とコーン

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植物資源の利用や食生活に関する文献、ウェブに公開されているデータとその解析、DX・データサイエンスに関する話題、データ解析に用いたプログラムのコード(主にPython)などを紹介します。

豆腐に関する特許調査 ー日本、外国の比較(2)ー

カテゴリー: 大豆蛋白・大豆ミート

投稿日: 2022-12-22

 健康、蛋白質供給、環境負荷、食の多様性などから国内外では大豆蛋白食品への関心が高まっています。忘れてならないのは、伝統的な大豆蛋白食品である豆腐です。
前記事では日本の特許と外国の英文特許の出願数推移と発明の名称と要約について文章ベクトル化後主成分分析とt-SNEで2次元のプロットで分布の違いを調べました。
 この報告では、発明名称についてUMAP法による2次元プロットで示された10から20数件の特許のクラスタの発明名称の特徴を調べました。UMAPはt-SNEと同じく次元の低減アルゴリズムで、2018年に公開されました。t-SNEより計算時間が早く、私見ですがパラメータの設定が分かりやすいです。今回は10〜20件前後の特徴的な特許のクラスタを見つけるためにパラメータのn-neighborsを5に設定しました。  

調査・解析方法

  • 特許情報プラットホーム J-Plat Pat
  • 検索対象:日本・和文、外国・英文
  • 検索論理式: [豆腐/AB]*[A23L11/00/IP]、[tofu/AB]*[A23L11/00/IP]
    AB:要約、IP:IPC(国際特許分類)
  • 公知日指定: 20130101〜202201116
  • 検索結果: 日本和文194件、外国英文86件
  • 分析はダウンロードしたcsvファイルからPythonプログラムにてBERTによるベクトル化とUMAPによる低次元化2次元プロットと、日本特許と外国特許の多い領域の特許の発明の名称の頻出語を比較。

発明名称のUMAPプロット

 area01,02,03,04,05は日本の特許が多く、area06は外国の特許が多いです。

特許件数

各areaの発明名称について

各areaの頻出語ランク

 出現頻度順に並べています。括弧内は出現率(出現数/各areaの特許数)です。特許全体(all)の頻出語と比べて各areaの特徴的な語を赤字で表示しています。

ランク all area01 area02 area03 area04 area05 area06
1 豆腐
(0.99)
豆腐
(1.00)
豆腐
(1.19)
豆腐
(1.30)
豆腐
(0.97)
製造
(0.93)
豆腐
(1.17)
2 製造
(0.67)

(0.76)
装置
(0.88)
装置
(1.30)
装置
(0.42)
豆腐
(0.73)
方法
(0.75)
3 方法
(0.63)

(0.71)

(0.69)
パック
(0.9)
切断
(0.35)
方法
(0.67)

(0.25)
4 装置
(0.24)
凝固
(0.57)
凝固
(0.50)
詰め
(0.8)
製造
(0.23)
油揚げ
(0.53)
使用
(0.25)
5
(0.15)
充填
(0.19)
連続
(0.44)
切断
(0.3)
方法
(0.16)
装置
(0.47)
表面
(0.17)
6 凝固
(0.14)
豆乳
(0.14)
成型
(0.38)
移送
(0.10)
カッター
(0.16)

(0.27)
印刷
(0.17)
7 食品
(0.12)

(0.10)

(0.31)
機構
(0.10)
生地
(0.10)
生地
(0.20)
油揚げ
(0.17)

area01の特許の発明名称

area01には、日本特許が20件、外国特許が1件含まれています。豆腐用の凝固剤の特許が多く、また"凝固"と関係する語の"チーズ"、”剤"と関係する"呈味改善"を含む発明名称もこのareaに入っています。

豆腐用凝固剤。 豆腐用凝固剤。 チーズ豆腐。 充填豆腐用凝固剤。 豆乳及び豆腐用呈味改善剤。 充填豆腐用凝固剤。 豆腐用凝固剤。 充填豆腐用凝固剤。 豆腐用凝固剤製剤。 豆腐用凝固剤。 豆腐。 豆乳及び豆腐用消泡剤。 豆腐用凝固剤。 豆腐用凝固剤。 豆腐用凝固剤。 充填豆腐。 豆乳及び豆腐用消泡剤。 豆腐用凝固剤。 豆腐。 豆腐用容器。 豆腐麺。

area02の特許の発明名称

area02には、日本特許が15件、外国特許1件含まれています。"凝固装置", "成型装置"の特許が多いです。

豆腐の凝固装置。豆腐再成型方法。豆腐類製造システム。 豆腐類連続製造装置。 豆腐成型装置及び豆腐成型方法。 豆腐類の連続成型装置。 豆腐材料の連続凝固装置。 豆腐の凝固装置。 豆腐類連続製造装置。 豆腐類の連続成型装置。 豆腐類の連続成型装置。 豆腐生地の反転装置。 豆腐類用バッチ式凝固装置及び豆腐類用バッチ式凝固方法。 豆腐類の連続式凝固装置。 豆腐類用バッチ式凝固装置及び豆腐類用バッチ式凝固方法。 豆腐のパッキング装置。

area03の特許の発明名称

area03には日本特許が10件、外国特許0件含まれています。"移送", "切断", "パック詰め" の装置の特許を多く含んでいます。

豆腐の移送機構及び豆腐の連続製造装置。 豆腐のパック詰め装置。 豆腐の切断装置及び豆腐のパック詰め装置。 豆腐の切断装置及び豆腐のパック詰め装置。 豆腐の切断装置及び豆腐のパック詰め装置。 豆腐用パック設置装置及びパック詰め装置。 豆腐のパック詰め装置。 豆腐のパック詰め装置。 豆腐のパック詰め装置。 容器連接体。

area04の特許の発明名称

area04には、日本特許が24件、外国特許が7件含まれています。"切断", "カッター" などの装置の特許が多く、area03と似ています。

豆腐切断装置。 豆腐の水切り器。 豆腐干の自動角切り設備。 豆腐の搬送装置。 豆腐製造設備およびノズル。 豆製品製造装置。 厚揚げ豆腐の切断装置及び切断方法。 豆腐生地の切断装置。 小さく切断されたパック豆腐。 水切り兼用豆腐カッター。 豆腐成形装置。 豆腐製造装置。 裁断成形調整器具。 豆腐製造装置。 豆腐製造装置。 豆腐製品搬送装置。 豆腐分割装置。 豆腐生地の切断方法及び切断装置。 豆腐生地の切断方法及び切断装置。 即席豆腐カット機及び豆腐切断方法。 豆腐カット用ケースおよび豆腐切断方法。 豆腐下処理器。 豆腐分割カッター。 さいの目カッター。 豆腐プレス。 豆腐プレス金型とブロッキングプレート。 豆腐製造プロセス。 豆腐製造プロセス。 ボックスタイプの豆腐カッター。 豆腐カッター。 豆腐切斬まな板生産技術。

area05の特許の発明名称

area05には、日本の特許が14件、外国特許が1件含まれています。"油揚げ"の特許が半数ほどあります。関係する語の"加熱", "調理", "揚げ" を含む特許もあります。

南関揚げ等のように豆腐質がなく厚みの薄い油揚げの製造方法及び製造装置。豆腐製造用の豆乳分離装置。食品に対する脱気・加熱・高圧処理方法。 乾燥丸大豆油揚げの製造方法。 油揚げの製造方法。 乾燥油揚げの製造方法。 油揚げ用豆腐生地の生産方法。 豆腐製造機における豆腐取出し装置。 豆腐製造機における豆腐剥離装置。 豆腐製造機における豆乳凝固装置。 油揚げ製造方法。 油揚の製造方法および油揚用豆腐生地の製造装置。 豆腐油揚げ製造用原料の製造システム。 豆腐・油揚げ生地の脱水・成型方法とその装置。 豆飴カボチャサラダ調理方法。

area06の特許の発明名称

area06では、日本特許が2件、外国特許が10件と外国特許特有のareaになっています。半数以上含まれる特徴的な語は無く、"表面"、"印刷" が1/5程度含まれています。”表面"と関係する語の"色"を含む特許もあります。また、area05と隣接しているので"油揚げ"を含む特許もあります。

表面に印刷を施した油揚げの製造方法及び表面に印刷を施した油揚げ。 プラスチック容器に浮遊収納した小片切断済豆腐。 基本的な物質と豆腐を使用して豆腐の特性を変更する方法。 基本的な物質と豆腐を使用して豆腐の特性を変更する方法。 凍結凝固を使用して豆腐を準備する方法。 豆腐から液体を除去するための装置とシステム。 豆腐プレスと豆腐から液体を除去する方法。 均一な色の豆腐を生成する方法。 機能的な豆腐と同じ準備方法。 豆腐を生産する凝析剤制御に用いること。 添加物が内部に均等に含有された豆腐の成形機械と成形方法及び前記方法に製造された豆腐。 勒が転圧湯葉機を押し込むこと。

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