財団の歩み
昭和17年1月、旧豊年製油株式会社(現在の株式会社J-オイルミルズ)中央研究所が公益法人に移管され、財団法人杉山産業化学研究所が東京都三鷹市井の頭に誕生しました。
当時の豊年製油社長杉山金太郎は、日本の化学工業技術の発展と国民の食生活の向上に貢献することを目的として設立しました。
設立当時の研究は、植物油からの航空機用潤滑油の合成、大豆タンパクの食糧化など戦時色の強い研究でしたが、戦後は、大豆を中心とした油脂化学、生理活性物質等の生化学、合成樹脂接着剤を始めとする高分子化学、澱粉の利用技術の開発など幅広い分野で研究を展開し、日本の産業技術の発展に貢献して来ました。
三鷹市の旧研究所跡地は井の頭恩賜公園の一部として開放され、市民の憩いの場となっています。
昭和48年11月、設立者杉山金太郎氏の用地寄贈を受け、横浜市戸塚区影取町に研究所を移転しました。新研究所の建物は昭和49年度の神奈川県建築コンクールで最優秀賞を受賞しております。これまでは、生化学を中心にして、医薬・医療分野、機能性食品分野、環境保護分野への研究を進めてまいりました。また、研究事業の他、理科系大学への研究助成、公開講演会、出版物の配布など幅広い公益事業を行ってまいりました。
平成28年4月、研究施設等を譲渡し、横浜市西区に移転し、研究助成を主とする事業を行っています。
目的及び事業
当研究所は「産業化学の進歩発展に寄与すること」を目的として設立されました。
その主たる事業は
(1) 産業化学に関する調査、研究、産業化学に関する技術及び知識の普及、並びに
産業化学に関する研究者及び研究機関に対する助成を行う事業
(2) その他、前条の目的を達成するために必要な事業
上記の事業を日本全国において行います。
平成28年からは、(1)の産業化学に関する研究者および研究機関に対する助成を主たる
事業として活動しています。
役員名簿 (2024年6月30日現在)現職
役職 | 氏名 | 副所属 | 常勤・非常勤 |
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理事長 | 徳田 正弘 | 一般財団法人杉山報公会 理事長 | 常勤 |
常務理事 | 田中 進 | 一般財団法人杉山報公会 業務執行理事 | 常勤 |
理事 | 伏木 亨 | 甲子園大学 学長 | 非常勤 |
理事 | 鮫島 正浩 | 東京大学 名誉教授 | 非常勤 |
理事 | 中村 卓 | 明治大学 教授 | 非常勤 |
監事 | 立見 健一 | 一般財団法人杉山報公会 監事 | 非常勤 |
監事 | 岡島 治樹 | 一般財団法人杉山報公会 監事 | 非常勤 | 評議員 | 仲川 清隆 | 東北大学大学院 教授 | 非常勤 |
評議員 | 松村 康生 | 京都大学生存圏研究所 特任教授 | 非常勤 |
評議員 | 堀内 裕之 | 東京大学 名誉教授 | 非常勤 |
評議員 | 本田 与一 | 京都大学大学院 教授 | 非常勤 |
評議員 | 亀井 麻直 | (公財)川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター 研究推進マネージャー | 非常勤 |