データサイエンス

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植物資源の利用、食生活に関する文献、ウェブに公開されているデータとその解析、DX・データサイエンスに関する話題、データ解析に用いたプログラムのコード(主にPython)などを紹介します。

データサイエンスコンペティションの紹介(5) ー開催中ー

カテゴリー: データサイエンス

作成日:2023-12-03 

 データサイエンス(data science)とは、様々な情報をデータとして用いて、統計学やアルゴリズムを使って、新たな科学的及び社会に有益な知見を引き出そうとするアプローチのことです。近年、データサイエンス的アプローチで作成される機械学習モデルがAIのコアとして様々に利用されるようになっています。
 データサイエンスのスキルを広げ・深める場としてデータサイエンスコンペティションがあります。
 今回は、日本のコンペティション・プラットフォームであるSignateで現在開催中のデータサイエンスコンペティションを2つ(筆者も参加登録しました)紹介します。いずれも無料で参加することができます。

SMBC Group GREEN×DATA Challenge

-木の健康状態を予測しよう!

 コンペティションの主催者は SMBCグループ8社です。以下のメッセージが述べられています。

"データの力で、社会的価値の創造を
私たちSMBCグループは、「最高の信頼を通じて、お客さま・社会とともに発展するグローバルソリューションプロバイダー」というビジョンを掲げ、環境問題をはじめとした、5つの日本社会の課題の解決に取り組んでいます。 このコンペをきっかけに、データ分析だけでなく、社会課題解決にも関心を持ってもらえれば大変うれしく思います。"

 都市の緑化や森林保護の取り組みにおいて、木の健康状態を予測することは極めて重要です。樹木医の診断が正確ですが、規模に限りがあります。
このコンペティションのタスクは、木の大きさ、潜在的な問題点、周辺環境といった定量および定性データをベースに分析モデルを構築し、木の健康状態の予測にチャレンジします。

 開催期間は2023年12月1日から2024年1月8日までです。12月3日現在ですでに455人が参加しています。データ分析と機械学習モデル作成のチュートリアルが掲載されていますので、そのコードを実行してbase lineの予測を得ることができます。

「データプラットフォームくれ」を活用せよ!

広島県呉市からの発信データを活かしたまちづくりアイデアコンテスト

 主催の呉市から以下のメッセージが述べられています。
"呉市では、「スマートシティくれ」推進の一環として、データを公開することにより、地域課題の解決やイノベーション創発を促す取組である「データプラットフォームくれ」に取り組んでいます。このプラットフォームでは、呉市が保有する様々なオリジナルデータが配布されており、これらの公開データを活用したまちづくりに資する革新的なアイデアを広く募集します。市民生活の質向上や新ビジネス(サービス)の創出を目指すこのコンペティションに、皆様の創造的な提案をお待ちしています。"

 課題は、「いきいきパスの利用データ」を用いた地域モビリティに対する課題の抽出、解決法の提案です。「いきいきパス」は呉市が70歳以上の高齢者の方の移動支援として交付されている優待証です。

 開催期間は2023年11月1日から2023年12月30日までです。12月2日現在で155人が参加しています。report_formatのpptxファイルに、データから見えた呉市に対するアイデアとデータ分析結果を記入して提出します。コンペ期間中は呉市の「データプラットフォームくれ」の様々なデータにアクセスすることができます。様々な視点からの分析によるアイデア創造がありそうです。

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